………一年戦争開戦当初、連邦宇宙軍のセイバーフィッシュが対MS戦で苦戦した背景には、
単純な性能差とミノフスキー粒子散布下という状況以上に、致命的な火力不足がある。
間合いを問わず280mmや120mmといった大口径の砲弾を連射するザクに対し、
セイバーフィッシュの主兵装たる25mm機関砲や空間ミサイルではザクの装甲を貫けず、
威力は充分だがペイロードを圧迫する対艦ミサイルしか対抗手段が無かったのだ。
そしてミサイル類は例外なく、ミノフスキー粒子によって誘導装置が無力化されている。
結果として、宇宙軍は緒戦で大敗を喫し、多くのフィッシュライダー達が宇宙へと散って行った。
「あの巨人を貫ける槍を!」
宇宙から届く悲鳴のような要望から、対MSミサイル「AMSMシリーズ」は産まれたのである。
名目上は空軍と宇宙軍の共同開発となっていたが、ルナツーを除く主要拠点を喪い、
深刻な人材不足に陥っていた宇宙軍に最早余力は無く、対MS戦のノウハウが皆無な空軍主導で開発が行われた。
しかし、AMSM開発チームが越えるべきハードルは、あまりにも多かった。
「ミノフスキー粒子散布下での有視界戦闘」という未知の状況は、
誘導兵器信仰に凝り固まった空軍には想像の及ばぬ世界の話であり、
旧式の有線誘導型を提唱する宇宙軍の案は見送られてしまったのだ。
また、宇宙軍が提示したMSの装甲防護力を上回るために、
装薬量の問題からAAMベースではなくASMベースでの開発が進められた。
結果、AMSM-1は対空戦闘には使えず、対艦・対戦車用としては明らかな過剰火力となり、
宇宙軍からの報告を受けているにも関わらずMSの性能に懐疑的な空軍上層部からは、
「用途が限定されすぎる」「既存兵器で充分では」という意見が続出した。
誘導装置もミノフスキー粒子散布下では電卓以下の赤外線誘導という有り様で、
その実態は対艦ミサイルのマイナーチェンジでしか無かった。
………が、しかし。
「ザクを貫ける攻撃力」「対艦ミサイルより多く搭載可能」という、2つの要望を満たしていた事だけは確かだった。
そして、それはまさに連邦のパイロット達が欲していたものだったのだ。
AMSM-1の生産・配備は速やかに開始され、最前線のパイロット達の手に託された。
更なる犠牲を積み上げながらも、軌道上で、ルナツー周辺宙域で、
そして地球上でザクを撃破していったAMSM-1は想定以上の戦果を挙げたが、
同時に開発当初から指摘されていた問題点や、新たな改善案が数多く出てきた。
現場から山のように届くパイロット達の要望を元に、開発チームはAMSM-1の改良を軍上層部に提唱。
これにGOサインが出され、AMSMシリーズの系譜は、
誘導装置を有線誘導型に変更したAMSM-2(0079年中期~)、
現場からの要求で更に装薬量を増やしたAMSM-2B(同後期~)、
2B型を再設計し機動性と装甲貫通能力を向上させたAMSM-3(0081年~)、
ドダイ等のSFSを使用して飛行能力を得たMSへの対空攻撃も可能とし、
全領域対応型となったAMSM-4(0084年~)へと紡がれてゆく事となる。
0093年現在、最新型のAMSM-7は第4世代型重MSの装甲を貫通可能であり、
誘導装置はインコムシステムを応用した有線式簡易思考制御型となっており、
「インコムミサイル」とでも言うべき代物となっている。
当然、生産コストの高騰は避けられず、配備は一部の部隊に限られているが、
AMSMシリーズは開発チームの意地と矜持の結晶であり、空軍と宇宙軍の戦闘機乗り達にとっての「巨人に抗しうる槍」として、
今日に至るまで開発・改良が継続されている………。
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「通常兵器がMSと互角以上に戦えるのはどう考えてもおかしい。」
「………じゃあ勝てる理由となる後付設定考えれば良くね?」
「お前マジ頭良いな。」
ってなわけで、超どうでもいい裏設定シリーズです。
え?矛盾点?何ですかそれ、美味しそうな響きですね。
以前から、我が隊のフライマンタやドン・エスカルゴは謎の超高性能爆弾、
対MS知性化弾頭弾「BAKUGEKI」を使用していると公表していましたが、その実体はベールに包まれたままでした。当たり前か。
他にも「61式戦車7/8型」「対MS徹甲弾(AMSAP)」「多目的対MS榴弾(HEAMS-MP)」等々、
名前だけ適当に決めたような超兵器が色々出てきていますが、
どうせならそれっぽい裏設定作ったほうが面白いよね、というコンセプトです。
今回は我が隊の主力戦闘攻撃機、セイバーフィッシュのミサイルに関して。
「ザクの装甲を貫けないはずの空間ミサイル」
「ミノフスキー粒子散布下で誘導装置が死んでいるはずなのに脅威的な高命中率」
といったゲーム上の謎を、それっぽく味付けしてみました。
そのうちBAKUGEKIの設定も作ろうと思います。
6月に入って休暇を頂けたので、動画の作成も再開します。
具体的な投稿日はまだ未定ですが、今月中にうpできるようがんばります。
バニシングマシンの自立ミサイルは見落としてました。
しっかり読み直しとけば良かった…。
61式もミノフスキー粒子散布下での対MS戦を生き残るため、
5型から魔改造に魔改造を重ねるでしょうから…2~3世代は進化してゆくでしょうね。
ヤンデルが叫んでた「仰角が足りん!」って単純な問題から、
ガンタンク、ヒルドルブ、ザメルといったMSの技術を導入した近代化改修等々。
パブリクはアレでいて小型艦艇扱いなのが結構意外です。
星一号作戦の時もルナツー-ソロモン間を自力で航行してたっぽいですし。
かと思えば漫画版「宇宙・閃光の果てに…」ではサラブレッドから発艦してるあたり、
ああ見えてマルチに使える便利なヤツだったんでしょうね。
Posted by 猫屋誠一郎 : 09/Jun/2011 00:20
それを どうでもいいだなんて とんでもない
というわけで更新お疲れ様です。大好物です裏設定。こういうの考えるのは楽しいですよねw ほんと何歳になってもw
アーマードコア最新作のプロデューサーの鍋島さんは言いました。
「なくてもゲームは成立するけど、あったほうが格好いいじゃん?」
名言です。さすが天下の変態企業フロムソフトウェアのPですw
それはさておき、Gジェネやってると「こんだけミサイルや戦車砲が当たればガンダムいらんかったんだろうな」とよく思いますw
ミサイルやなんかは近距離なら多少の誘導は効いた、という話も読んだことありますね。それでも人間がロケット花火を避けるくらいの難易度で避けられてしまったのかなとか思います。
史実では通常兵器の開発は滞ってたんでしょうね。某シリーズのゴップさんみたいな人が居てくれればw
被災地での任務、本当にお疲れ様でした。ご無事でなによりです。思いやる対象が大きすぎる時は、対象を絞れるまで自分を思いやったほうが健康的、なんて言ってみたり。
動画のほうも楽しみにしてます! それでは!
Posted by ウルカナス : 12/Jun/2011 16:19
いつもお世話になっとります。
「あった方がカッコいいじゃん」は蓋し名言ですね。
その言葉をモットーに今後も続きますw
ミサイルの命中率というか誘導性能は宇宙世紀の戦場における最大の不確定要素、
ミノフスキー粒子の散布濃度に左右されるのでしょうね。
だから全く機能しなかったりある程度有効だったりすると。
某所のゴップ閣下はたぶん登場してないだけで、
敏腕を存分にふるってくれていたのでしょうw
じゃないとマーくん達はきっとレビルあたりに引き抜かれてるでしょうから。
動画の方も今月中の投稿を目標に鋭意作成中です。
どうぞお楽しみに。
Posted by 猫屋誠一郎 : 12/Jun/2011 23:59
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どうも乙です。裏設定?大好物ですねわかります。
バニシングマシンなどでも対MS自立(ロボット)誘導弾が使われてますのでOKだと思います。
しかし、コメントした61式戦車7/8型のネーミングが採用してもらえるとは、感無量です。やはり戦車は上面からの装甲ってやられやすいもんなんでしょうかねぇ・・・。
ラビニア姐さんの参考画像の少なさに泣いている今日この頃、36機ものパブリクの全体デザインを全力で改修中、難しい。
でもパブリクって結構ブサカワイイですね。
Posted by アッキー : 05/Jun/2011 11:33